【短】大っ嫌いなアイツ

美咲side


「ハァ・・・ハァ・・・」


息が苦しい。


私は学校の屋上に駆け込んだ。


苦しい。


これはきっと走ったせいだけじゃない。



今日の授業はサボろう。


私は赤く腫れた目を手で覆い、瞼を閉じた。


少し冷たい風が身体に染み渡った。
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