【短】大っ嫌いなアイツ
「まさか、そんなに前から両思いだったなんてね。」
・・・え?
隼人、今・・・
「両思いって言った?」
私は思わず隼人の目をみた。
「やっと俺のこと見てくれたね。・・・そうだよ、ずっと前から好きだった。」
うそ・・・。
まさか・・・両思いだったなんて。
「美咲。俺と付き合ってください。」
視界が滲む。
こんなに嬉しいなんて・・・。
自然に頬が緩む。
「しょうがないなぁ。」
私は隼人の背中に腕を回した。
強がりな私の言葉を隼人は優しく包み込んでくれた。
私の心は暖かいもので埋まってゆく。
私の心を意図も簡単にかき乱す隼人が、
私は大嫌いです。
♪----End----♪