【短】大っ嫌いなアイツ
「そんな・・・。」
私は脱力した。
そんなことで悩んでた自分が情けない。
「でも、それだけ俺のこと想ってくれてたんでしょ?」
私の隣にしゃがんで微笑む隼人。
「・・・やっぱ隼人なんて大嫌い。」
私は顔を背ける。
ずるいよ。
そんな笑顔向けないでよ。
心臓が・・・破裂しちゃう。
「ねぇ、美咲。こっち向いてよ。」
私は仕方なく隼人に顔を向けた。
瞬間、唇に暖かくて、柔らかいものが触れた。
離しても、離れない。
触れるたびに心も体も溶けていく。