【短】大っ嫌いなアイツ
「なんで・・ここに・・・。」
私は隼人に背を向けた。
泣いているのを隠すために。
すると背中にぬくもりを感じた。
「っ、離して。」
私は逃げ出そうともがく。
「やだ。」
隼人の腕にさらに力がこもった。
「あんたなんか・・・大嫌いって言ってるでしょっ!!?」
その言葉と共に私は隼人のほうを向いた。
「・・・っっ。」
その顔はとても傷付いた顔をしていた。
そんな顔にさせているのは私。
私は緩んだ隼人の腕から逃げた。