雨上がり【短編】
まだまだ待ち合わせには
時間があるし、
公園でも寄っていこ。
公園に向かう道を
歩いていると、
頬っぺたにポツッと水滴。
その瞬間、
ザァーっと空から
雨が降ってきた。
──最悪。
急いで近くにあった
コンビニに入った。
「傘買おう…」
せっかく綺麗に巻いた
髪がぐちゃぐちゃだ。
ついでにメイクも。
「五百円でぇす!」
なんでコンビニの傘は
こんな高いのよ…
パンプスを買ったせいで
今月はお金ないのにぃ…。
ついてない。
「ありがとうございましたぁ!」
高い傘を買って
外へ出ると、さっき
滝のように降っていた雨が
小雨になっていて、
少し歩くと完全に
止んでしまった。
「せっかく高い傘買ったのに…」
本当についてないや。