雨上がり【短編】


まだまだ待ち合わせには
時間があるし、
公園でも寄っていこ。



公園に向かう道を
歩いていると、
頬っぺたにポツッと水滴。

その瞬間、
ザァーっと空から
雨が降ってきた。




──最悪。





急いで近くにあった
コンビニに入った。



「傘買おう…」



せっかく綺麗に巻いた
髪がぐちゃぐちゃだ。
ついでにメイクも。




「五百円でぇす!」

なんでコンビニの傘は
こんな高いのよ…


パンプスを買ったせいで
今月はお金ないのにぃ…。

ついてない。




「ありがとうございましたぁ!」


高い傘を買って
外へ出ると、さっき
滝のように降っていた雨が
小雨になっていて、

少し歩くと完全に
止んでしまった。




「せっかく高い傘買ったのに…」



本当についてないや。

< 5 / 10 >

この作品をシェア

pagetop