私の隣は照れ性です
そうすると彼は、
『ありがと』と笑った。
クラスの王子様的存在の彼が今日、
私の彼氏になりました。
『けど、まさか兄貴の彼氏が月村の姉だったなんてな~』
「びっくりだよね、大我さんも岩本くんに似ててびっくりしたよ」
私がそう言うと、岩本くんは少しだけ拗ねたような顔になった。
『兄貴のことは大我さんでオレは岩本くん?
大樹って呼んでよ』
「え………、じゃあ大樹…くん」
『ん。ありがと』
大樹くんは満足したような顔をした。
けど、少し照れながら。
「じゃあ、私はひかりだよ?」
そう言うと彼は顔をまた真っ赤にした。