死にたがりの少女をさらった愛することを忘れた狐

「おら、ちゃんとやれよ！！！」

痛い

何で？

苦しいよ、苦しい

私の体が引き千切られそう

痛い、殴られた顔が、身体が

痛い

心が

揺らいでしまったから

安易に信じなきゃ良かった

「助けて」

何度叫んだだろう

届かないこの言葉

誰も助けてなんてくれないのに

「・・・・・・!」

何か聞こえる

でもきっとまた罵声だ

早く終わってくれないかな


「いづみ！」

この声は吟華さん？

「早くこっちへ来い！！」

何？

「ソレを良く見てみろ！」

指で示されている場所を見る

そこには居たはずの男子は居なくて

私を陵辱してるのは見たことのない化け物だった

「ひっ・・・いゃあああああああ！！！」

「ちっ!」

吟華さんに引っ張られる

私についていた化け物は彼の手で消された

ここはどこなの？

私はいま

ドコニイルノ？