金糸雀達とお茶会を
あぁ、もう…ムカつく。
本当、もうこれ以上無い程にムカつく。
いや…ムカつく、なんていう言葉では言い表せない程、怒りに染まっていたかもしれない。
私は桃花を思い切り睨みつけた。憎しみを込めて。お前のせいだろう、と目で訴えるように。
すると桃花はびく、とわざとらしく怯える。…お前はこんな程度で怯えるタマじゃないはずなのだがな。と心の中で密かに毒づいてみた。

「…弥生ちゃんが睨んでくる…桃花、怖いよぉ…」
すると桃花は桃花の隣にいた女子に抱きついた。
本当にそれはわざとらしいものだったが、私を取り囲んでいた女子はあっさりと桃花を信じてしまう。
桃花は怖がっているのだ、と。

あぁ、馬鹿なのか、この女子達は。少し見ればわざとらしい事くらい分かるだろうに。

この女子達の単純さに呆れを通り越し逆に感動を覚えるぐらいだ。

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