金糸雀達とお茶会を
「お前…桃花の事睨んでんじゃねーよ!」

その声を筆頭に、あたしを暴力の雨が襲った。
「死ね!」「ウザイんだよおまえ!」「こっち見んなよクソ!」
いろんな罵声と共に拳や足も飛んでくる。
何のためらいも無く飛んでくる拳や足。それを全て受ける私。
加減を知らない暴力は、想像以上に相手を傷つけるものだ。
何度も蹴られて、殴られて…だんだん視界がゆらいできた。
あぁ、ホントに暴力で気絶することなんてあるのかな…
それが涙によるものなのか、意識が飛びそうなのか、はたまた両方なのかは定かでないが。
だんだん口の中に鉄の味が広がっていく…血独特の、鉄の…味。
何度も腹を殴られて息苦しい。
しかし、私の心は驚く程冷静だった。
どこか、自分の身におこっている事を客観的に見ていたのかもしれない。
どかり、ぼかり、と痛々しい音があたりに響く。
ぱ、っと血が舞う。
もう意識を手放しそうになったその時、ふと…悟った。




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