幕末~
小さな小道


あの日から2年。
20歳になった私ゎ、寂しさや苛立ち、怒り、全てを紛らわせるために毎日、仕事に没頭した。なにもかも忘れるために。

ある日、いつものように仕事を終え、家へと向かう帰り道、私ゎ小さな道を見つけた。

「こんな所に道なんてあったのかな」

私ゎ、興味本位でその道を通った。
思った以上に長いこの道、帰り道がわからなくなるといけないから私ゎ元きた道を引き返そうとした時、眩い光に包まれた。
まるで、どこか遠くまで飛ばされてしまうような、そんな不思議な感覚だった。
私ゎ不意に、お父さんとお母さんのことを思い出した。もしかしたら、このままお父さんとお母さんに会えるんじゃないかと。
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