ピンクラブ*
「スキです」
ここは学校の陸上部の部室。
「え?」
「俺、市原先輩が好きなんです」
「ありがと」
「どういたしまして…って違う!!」
「?」
「付き合って下さい!」
「うん、いーよ」
付き合うことになったのは、
陸上部の1個下の後輩・町田隼人。
隼人はとにかくかわいい。
外見もあるんだけど、
性格もいいから男女問わず好人気。
まあ、そんなことはあんまり関係ない。
隼人はピンクが似合うから、
あたしは付き合おうと思った。
ピンクが好きだからってだけ。
ただ、それだけ。
結構、充分な理由でしょ。