恋色マーブル模様~眠れない夜~



しばらく歩いて10分ほどでついた。


ミキは立ち止まり大きなビルを見上げた。


「ココ!」


暗くて私には全くわからない。
ましてやボーイズバーっぽい雰囲気すら
全然感じなかった。


「ホントにココ?」


「みたいよ!地図見たらココが
AGビルだって!」


確かによく見るとAGビルと
書かれていた。


「ここの8階!
ほら早く行こぉー♪」


とても楽しみなのか私をズルズルと引っ張りながら
エレベーターへ向かった。


エレベーターに入り、8階のボタンを押して
上がって行く…。


「ドキドキするねぇ〜…」


「う、うん…」


私はその男の人の飲み屋さんに行くことが
初めてだったので
妙な緊張感が走っていた。


「今のお店って送迎があるやん?
でも、私お家遠いから何か悪いなぁと思ってて
送迎してもらわずにいつも
こう言うお店行ってたの」


「そうだったんだ…」


私も自宅まで遠かったが
ミキは私の2倍ほど距離はあった。


「だからお金なかなか貯まらないのぉ〜」


「それはちゃんと送迎してもらうしかないよ。」


「そうだよね…
でもココにハマってしまったらどうしよう!」


笑いながら話してるとエレベーターは
8階で止まった。


.


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