【完】籠球ロマンティック
休日ということもあり、店内には疎らなりにお客さんがいた。
「オニーサーン、この靴の27.5センチってあるの」
「はーい!少々お待ち下さっ……んな!?」
俺も狙ってたサイバーグリーンとブラックの色のバッシュを握った客は、俺の顔を確認して真ん丸の目を更に丸くひんむいている。
この顔から見て、俺がここで働いているのを知ってて来店した訳では無さそう。
俺の方も、まさかバイト中にこの顔を見ようとは思ってもみず、口をあんぐりと開いてしまう。
「え……ラブじゃん!お前、オッドアイで働いてたの?」
「高校入ってからずっと働いてるけど……あんたこそ、ここの常連なの?イツ」
それは普段俺をビシバシしごき倒しているリッコの兄にしてイケメンゴジラの異名を持つ、オルフェの55番。
「おろ?イツと恋夜は知り合い?」
お互いに間抜けな顔に崩れたままの俺達に介入してくる琴音店長。
「こっちゃん!え、言ってたイケメン店員ってラブのこと?」
「うんそう!この子がバイトに入ってから、女の子のお客さんも増えたんだよー」
「はぁ?フリョードーテーのくせに生意気だよねぇラブは」
イツは空いた左手で俺の鼻をむぎゅう、と摘まむと、ゆるゆると左右に揺さぶる。
「ふっは!……窒息する!不良じゃねーし!ドーテーでもねーし!ってかあんたの妹より成績良いし!学年二位だし!」
「何だとぅ!?リッコを揶揄するのか!……って、マジか!?リッコなんかケツから数えた方が早いのに二位とか生意気!」
妹の学年順位知ってるとかキモいんだけど。ってか、バスケしてる時は頭良いのにリッコってわりとアホだな。
「オニーサーン、この靴の27.5センチってあるの」
「はーい!少々お待ち下さっ……んな!?」
俺も狙ってたサイバーグリーンとブラックの色のバッシュを握った客は、俺の顔を確認して真ん丸の目を更に丸くひんむいている。
この顔から見て、俺がここで働いているのを知ってて来店した訳では無さそう。
俺の方も、まさかバイト中にこの顔を見ようとは思ってもみず、口をあんぐりと開いてしまう。
「え……ラブじゃん!お前、オッドアイで働いてたの?」
「高校入ってからずっと働いてるけど……あんたこそ、ここの常連なの?イツ」
それは普段俺をビシバシしごき倒しているリッコの兄にしてイケメンゴジラの異名を持つ、オルフェの55番。
「おろ?イツと恋夜は知り合い?」
お互いに間抜けな顔に崩れたままの俺達に介入してくる琴音店長。
「こっちゃん!え、言ってたイケメン店員ってラブのこと?」
「うんそう!この子がバイトに入ってから、女の子のお客さんも増えたんだよー」
「はぁ?フリョードーテーのくせに生意気だよねぇラブは」
イツは空いた左手で俺の鼻をむぎゅう、と摘まむと、ゆるゆると左右に揺さぶる。
「ふっは!……窒息する!不良じゃねーし!ドーテーでもねーし!ってかあんたの妹より成績良いし!学年二位だし!」
「何だとぅ!?リッコを揶揄するのか!……って、マジか!?リッコなんかケツから数えた方が早いのに二位とか生意気!」
妹の学年順位知ってるとかキモいんだけど。ってか、バスケしてる時は頭良いのにリッコってわりとアホだな。