【完】籠球ロマンティック
コートに近づくと、そのブース内を大きな音楽が包んでいた。
そして、更にそれを囲うように、周りにはギャラリーが集まっている。
あのイエローコートに行った時の雰囲気に似ているその中心で、2on2を行っているようだ。
「ヒイロ!わりっ!遅くなった!」
その中心にイツがデッカイ声を出して、やはり腹立たしい程に爽やかに笑かけると、打ち合っていた連中の手が止まる。
「あ、イツ君遅いですよー!」
その中にいた、黒髪に、襟足だけ空色の青年が手を振るう。
「あれ、俺の後輩でBJリーグのチームの実業団に今年入った奴なんだぜ」
「マジ!?じゃあ、あの人プロ?」
「まー、入りたてだからベンチにもいれてもらえてないっぽいけどね」
そう言って嬉しそうに笑うイツを瞬き二回分程見つめ、今度は『ヒイロ』と呼ばれた男の方を見る。
身長177センチの俺と、182センチのイツより更に大きい背丈をしたその男は、七分のパンツから覗く脹ら脛と、長袖の上からでも分かる固そうな二の腕を持っている。
あの筋肉の付き方なら、恐らくポジションはパワーフォワードだろう。
そして、更にそれを囲うように、周りにはギャラリーが集まっている。
あのイエローコートに行った時の雰囲気に似ているその中心で、2on2を行っているようだ。
「ヒイロ!わりっ!遅くなった!」
その中心にイツがデッカイ声を出して、やはり腹立たしい程に爽やかに笑かけると、打ち合っていた連中の手が止まる。
「あ、イツ君遅いですよー!」
その中にいた、黒髪に、襟足だけ空色の青年が手を振るう。
「あれ、俺の後輩でBJリーグのチームの実業団に今年入った奴なんだぜ」
「マジ!?じゃあ、あの人プロ?」
「まー、入りたてだからベンチにもいれてもらえてないっぽいけどね」
そう言って嬉しそうに笑うイツを瞬き二回分程見つめ、今度は『ヒイロ』と呼ばれた男の方を見る。
身長177センチの俺と、182センチのイツより更に大きい背丈をしたその男は、七分のパンツから覗く脹ら脛と、長袖の上からでも分かる固そうな二の腕を持っている。
あの筋肉の付き方なら、恐らくポジションはパワーフォワードだろう。