【完】籠球ロマンティック
「う………!うっ、ぁあ!」
論理はこの時、これまで味わったことの無い喉の詰まりを感じた。
『ごめん』も『ありがとう』も、何も伝えることが出来ない。
悲しい、苦しい、何故、起きて、一緒に勝とう、バスケしよう……気持ちは、こんなにも溢れるのに。
苦しく、声を出そうにも喉に大きなコルクが詰まったかのように、声は外には出てくれない。
「間壁、大丈夫か?間壁!?」
「ひっ……う、あ、あ、あ……!」
詰まった声はくぐもり、息が漏れる音とほんの少しの呻き声にしか変換されない。
秋葉先輩が死んだのは、俺のせいだ、俺の、俺の、俺の……!
心で責めてもそれは声にならず、自らの心を締め付ける鎖へと変わって行く。
『突発性失声症』……神経質で繊細な心の持ち主の論理が今後一生付き合うことになった病気は、軽度の鬱病にあたる、難しい名前の病気だった。
論理はこの時、これまで味わったことの無い喉の詰まりを感じた。
『ごめん』も『ありがとう』も、何も伝えることが出来ない。
悲しい、苦しい、何故、起きて、一緒に勝とう、バスケしよう……気持ちは、こんなにも溢れるのに。
苦しく、声を出そうにも喉に大きなコルクが詰まったかのように、声は外には出てくれない。
「間壁、大丈夫か?間壁!?」
「ひっ……う、あ、あ、あ……!」
詰まった声はくぐもり、息が漏れる音とほんの少しの呻き声にしか変換されない。
秋葉先輩が死んだのは、俺のせいだ、俺の、俺の、俺の……!
心で責めてもそれは声にならず、自らの心を締め付ける鎖へと変わって行く。
『突発性失声症』……神経質で繊細な心の持ち主の論理が今後一生付き合うことになった病気は、軽度の鬱病にあたる、難しい名前の病気だった。