【完】籠球ロマンティック
「リッコ、顔を上げるから退いてくれ、頼むから」
「えー、レンの頭って置きやすくて丁度良いから楽なのにー」
何を置くのにだ……とは聞かないことにしようそうしよう。
パッと顔を上げると、ご満悦の表情をしたリッコが俺の正面に回り込んでニコニコしている。
「見て見て!ジャーン!順位上がったー!」
「お?……お、おう。良かった、な」
リッコが自慢気に見せてきた表の順位は九十八。いや、うん、確かにかなり上がったけど……なんか、こんなんで喜んでるリッコ見てると、自分の悩みがちんけなものに感じる。
「カナはどうだったの?……ってうわぁ!何!?カナって学年一位なの!?神様カナに色々与えすぎよ!イケメンで頭良いとか何事!?完璧じゃない!」
「あはは、でも俺、ピーマン苦手だし、走る時、変な手の振り方だよ?後は元カノに性癖がマニアックって言われたし、完璧じゃないから」
かなりの爆弾発言をした佳那汰とそれを軽く笑って聞いてるリッコを見比べ、俺は今日何度目か分からない溜め息を落とした。
「えー、レンの頭って置きやすくて丁度良いから楽なのにー」
何を置くのにだ……とは聞かないことにしようそうしよう。
パッと顔を上げると、ご満悦の表情をしたリッコが俺の正面に回り込んでニコニコしている。
「見て見て!ジャーン!順位上がったー!」
「お?……お、おう。良かった、な」
リッコが自慢気に見せてきた表の順位は九十八。いや、うん、確かにかなり上がったけど……なんか、こんなんで喜んでるリッコ見てると、自分の悩みがちんけなものに感じる。
「カナはどうだったの?……ってうわぁ!何!?カナって学年一位なの!?神様カナに色々与えすぎよ!イケメンで頭良いとか何事!?完璧じゃない!」
「あはは、でも俺、ピーマン苦手だし、走る時、変な手の振り方だよ?後は元カノに性癖がマニアックって言われたし、完璧じゃないから」
かなりの爆弾発言をした佳那汰とそれを軽く笑って聞いてるリッコを見比べ、俺は今日何度目か分からない溜め息を落とした。