【完】籠球ロマンティック
「俺はなラブ、そこそこにお前のセンスを認めてる。身体能力も高い。跳躍力もある。だが、一番認めてるとこはどこだと思う?」


いつになく真剣なイツに、俺もその問いに対して真剣に向き合う。


俺の特性は……昔から持ってるものは、177センチのバスケプレイヤーとしては大きくない体をカバーする跳躍力、それから。


「ドリブルを円滑に運ぶ為に磨いた、ハンドリング、かな?」


「そうだ。基礎であり、地味だが重要になるハンドリング。ラブは誰よりも、それに長けている。だから、それを見越して、これからお前にとっておきの飛び道具を与える」


こんなに俺を褒めるイツは初めてかもしれない。それだけ、イツは本気なんだ。
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