【完】籠球ロマンティック
いつの時代も、男は女の尻に敷かれる
雪がまるで花弁のように舞い散る空。落ちてくる音は、効果音をつけるとしたら『ひらり、ひらり』だろうか。
お気に入りのアーガイル柄の手袋に舞い落ち、一瞬にして溶けてしまう雪は俺を少し人肌恋しくさせる。
「あー……これじゃ、今日は外では打てねぇ」
「恋夜、ここのところバスケのことしか頭に無いよね」
偶然か、互いに二限目からの授業に用があり遅めの登校だった佳那汰が、ネイビーカラーのPコートについた雪を、ぽふぽふ、と払いながら笑う。
「むむ、何か問題でも?」
「いや問題ないよ。いやぁ、青春だなぁって思っただけ」
自分だって同い年だし水泳部なんだから、水泳で青春すりゃいーのに。
とは思ったものの、佳那汰は部活を趣味程度にしか思っていないから無理だろう。
重点の置き方なんて人それぞれだし、それが佳那汰の生活のし方なんだったら、別に俺は言うこと無いけど。
お気に入りのアーガイル柄の手袋に舞い落ち、一瞬にして溶けてしまう雪は俺を少し人肌恋しくさせる。
「あー……これじゃ、今日は外では打てねぇ」
「恋夜、ここのところバスケのことしか頭に無いよね」
偶然か、互いに二限目からの授業に用があり遅めの登校だった佳那汰が、ネイビーカラーのPコートについた雪を、ぽふぽふ、と払いながら笑う。
「むむ、何か問題でも?」
「いや問題ないよ。いやぁ、青春だなぁって思っただけ」
自分だって同い年だし水泳部なんだから、水泳で青春すりゃいーのに。
とは思ったものの、佳那汰は部活を趣味程度にしか思っていないから無理だろう。
重点の置き方なんて人それぞれだし、それが佳那汰の生活のし方なんだったら、別に俺は言うこと無いけど。