【完】籠球ロマンティック
とりあえず、うん。あれは放っておこう。そうしよう。俺じゃどうにもならん。


「しかしあんたら、剣里高校だろ?部活はどーしたの?」


俺は女達の戦いを止めるのを放棄し、話が出来そうな男二人の方に向く。


「いやぁそれがね、今日、開校記念日で休みにプラス、学校の体育館改装工事みたいで。しかもこの雪じゃん?練習休みになっちゃってさぁ。外でも打てないし」


「そうそう。で、バスケやりたい病な俺達が美鶴に相談して、今ここなの」


やはりこの二人は普通に話が出来る二人みたいだ。


「バスケやりたい病はしょうがないよな。分かる分かる。なぁハーシー、マカロン」


二人の話を聞いていて、ある提案が頭に浮かび、ハーシーとマカロンの方を見る。


「うん。レンの言いたいことは分かるよ。俺は一向に構わないけど」


ハーシーの言葉にマカロンも、うんうん、と首を縦に振る。


どうやら、二人も俺の考えが分かっているらしい。じゃあ、話は簡単だ。
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