【完】籠球ロマンティック
ひと悶着あったものの、ようやく練習にありつけた俺達。
向こうは残り一人がなかなか来ないみたいで、男二人が1on1、女はマネージャーなのか、厳しい目付きでその動きを見ている。
「レン!注意力散漫!」
「おおっと!悪い悪い」
ゴールはハーシーとマカロンが1on1に使い、俺とリッコはボール捌きの練習の為に三つのボールを使ったハンドリング練習を行っている。
「はいっ!スピード上げて!」
ストップウォッチを握ったリッコが叫んだのを合図に、両手で操る三つのボールの速度を上げる。
「はいフィニッシュ!……うん、まぁまぁかしら?」
「流石ゴジラの妹だよあんた。手厳しいわ」
このハンドリングの練習のおかげか、最近実戦でボール捌くの楽にはなったけど。