【完】籠球ロマンティック
「それでまぁ、マカロンはいつもみたいにこう、ね」


「……ね?」


ハーシーが小首を傾げると、それを真似て同じ動作をするマカロン。


成る程、あの、『グッジョブ』にマカロンがいつも通りそのリアクションを取ったと。


「そこにリッコが現れたわけ。『ハーシー!マカロン!こんなの相手にしてないで練習よっ!』ってね」


あー、今回はリッコから吹っ掛けた喧嘩だな、これは。あのいかにも気の強そうな美鶴が反論しないわけがない。


「まぁあとは想像通り。ヒートアップしてあんな感じよ」


ハーシーの完璧な寸劇で事情を把握した俺達は、再び女の争いに目を向ける。


「そんなに強豪校様が強いってんなら、私達の土俵で戦いなさいよ!まぁ、捻り潰してやるけどね!」


「構わないわよ!あんたのお遊びに付き合わされたあの人達を目覚めさせてあげるわよ!剣里の強さでね!」


ってあれ、なんか、俺達巻き込まれてませんか?その戦いに。
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