【完】籠球ロマンティック
《対するは、とあるバスケ名門校からの刺客、エリート集団の登場……えーっと、チーム名は?》
次に、トラ達の紹介に入ったイツだったが、自分の確認ミスですっとぼけた解説になる。
ギャラリーがどっと沸き上がる中、トラとサク、ダイスケの三人がジャージのチャックを下ろし、お揃いの白いTシャツに手書きで書かれたチーム名を晒し出す。
まるで示し合わせたかのように揃って脱ぎ捨てられたジャージの上着を、美鶴がささっと回収する。
《おー……流石エリート集団だ。イカしたチーム名。改めて紹介しよう!『16's swordsman』 》
成る程、自分達の年齢と剣里の名前を取ってきたか。考えたじゃん。
《さて、熱い青春の戦いの前に、ルール説明と行こう。審判をするのは、皆が知ってるイエローコートのチーム『ORPHEUS』の点取り屋、リューイだ!》
イツの解説に、ストリートボールを好きなギャラリーの一部が騒ぎ出す。
「リューイ、いつ合流したのよー!」
「いやぁ、こんな面白いことになってるのに、協力しないわけないでしょ」
普段は外資系の会社で働くサラリーマンリューイは、ニヒ、と爽やかに笑い両チームの中間に立った。
次に、トラ達の紹介に入ったイツだったが、自分の確認ミスですっとぼけた解説になる。
ギャラリーがどっと沸き上がる中、トラとサク、ダイスケの三人がジャージのチャックを下ろし、お揃いの白いTシャツに手書きで書かれたチーム名を晒し出す。
まるで示し合わせたかのように揃って脱ぎ捨てられたジャージの上着を、美鶴がささっと回収する。
《おー……流石エリート集団だ。イカしたチーム名。改めて紹介しよう!『16's swordsman』 》
成る程、自分達の年齢と剣里の名前を取ってきたか。考えたじゃん。
《さて、熱い青春の戦いの前に、ルール説明と行こう。審判をするのは、皆が知ってるイエローコートのチーム『ORPHEUS』の点取り屋、リューイだ!》
イツの解説に、ストリートボールを好きなギャラリーの一部が騒ぎ出す。
「リューイ、いつ合流したのよー!」
「いやぁ、こんな面白いことになってるのに、協力しないわけないでしょ」
普段は外資系の会社で働くサラリーマンリューイは、ニヒ、と爽やかに笑い両チームの中間に立った。