【完】籠球ロマンティック
「向こうは三人しかいない。交代出来ない状況よ。前半は、彼等からどれだけファウルを誘えるかがポイント。……レン、分かるわよね?」
どうやら俺の嫌な予感、ドンピシャで的中らしい。
「つまり、最初の8分は、身長差のミスマッチでファウルを誘うから、俺には引っ込んでろと?」
「そういうことよ。文句は言わせないわ」
司令塔の時のリッコに反論なんか出来るわけ無いだろ。
この燻ったわくわくを抑えるのは大変そうだけど、ぐっ、と喉から溢れそうな不満を空気で蓋をして塞き止める。
「……おっけ。その代わり後半は絶対出せよ。出さないで勝ったら鼻水びっちゃびちゃ流しながら泣いてやらァ」
「あはは!それはそれで見たいけど、大丈夫。後半の得点劇は君が主役よ、レン!」
可愛い顔でそんなことを言われては、頷く他無い。
イツのことブラコンだとバカにしたけど、俺も大概リッコには弱いだろう。
どうやら俺の嫌な予感、ドンピシャで的中らしい。
「つまり、最初の8分は、身長差のミスマッチでファウルを誘うから、俺には引っ込んでろと?」
「そういうことよ。文句は言わせないわ」
司令塔の時のリッコに反論なんか出来るわけ無いだろ。
この燻ったわくわくを抑えるのは大変そうだけど、ぐっ、と喉から溢れそうな不満を空気で蓋をして塞き止める。
「……おっけ。その代わり後半は絶対出せよ。出さないで勝ったら鼻水びっちゃびちゃ流しながら泣いてやらァ」
「あはは!それはそれで見たいけど、大丈夫。後半の得点劇は君が主役よ、レン!」
可愛い顔でそんなことを言われては、頷く他無い。
イツのことブラコンだとバカにしたけど、俺も大概リッコには弱いだろう。