【完】籠球ロマンティック
「マカロンは恋しないの?モテそうなのに。でも、マカロンってどんな子がいいのさ」


「俺、は、おやつみたいな、子」


いかにも論理らしい独特な回答に、葉月は不思議と自分よりずっと大きな体の論理が可愛く見える。


「お前さんもぽわぽわしてんのに、おやつみたいな子掴まえたら大変でしょ。尻に敷いてくるくらいの子が良いんじゃない?」


「かかあ?」


「そそ!かかあ天下的なやつね」


葉月の答えを聞いた論理は、何を答えるでもなくジャージのポケットからホワイトチョコを取り出し口に含む。


口内の温度でドロリ、と溶けたホワイトチョコは、普通のチョコより甘ったるく、恋の味がする。


そんなことを思いながら、論理は葉月にもホワイトチョコを差し出した。
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