【完】籠球ロマンティック
「わ……分かってるわ。私がちゃんとやらなきゃいけない。そうじゃなきゃ、私、ここにいる意味無くなるもの」
律子がどんなに巧い、男よりも出来るプレイヤーだとしても、恋夜が、葉月が、論理がそれぞれの持ち味を活かせば、このチームに律子は必要の無い存在で。
だからこそ、三人だけでは上手くいかない戦略を組み立てるのが律子の役割なのに、それすら今日は上手くいかない自分に、律子も歯痒さを感じているのだ。
参ったような妹の様子に、逸人は兄として何を助言すれば良いものだろうか、と考える。
昼間、友人と出掛けると昨晩に聞いていて、そこからおかしいのは分かっている。
女同士で話すことなんか……あー、成る程。お節介おじさんになるか、ここは。
憶測ではあるが、律子の悩みを読み取った逸人は、可愛い妹を託したくはないが、生意気な、可愛くて憎たらしい弟分に託すことを決心した。
律子がどんなに巧い、男よりも出来るプレイヤーだとしても、恋夜が、葉月が、論理がそれぞれの持ち味を活かせば、このチームに律子は必要の無い存在で。
だからこそ、三人だけでは上手くいかない戦略を組み立てるのが律子の役割なのに、それすら今日は上手くいかない自分に、律子も歯痒さを感じているのだ。
参ったような妹の様子に、逸人は兄として何を助言すれば良いものだろうか、と考える。
昼間、友人と出掛けると昨晩に聞いていて、そこからおかしいのは分かっている。
女同士で話すことなんか……あー、成る程。お節介おじさんになるか、ここは。
憶測ではあるが、律子の悩みを読み取った逸人は、可愛い妹を託したくはないが、生意気な、可愛くて憎たらしい弟分に託すことを決心した。