【完】籠球ロマンティック
「リッコ、息抜きがてらコンビニでポカリのでっかいの三つ買って来て。紙コップもな」
「……へ?でも、練習」
突拍子もないことを言い出した逸人にぽかん、としながらオロオロする律子だが、逸人はその律子を置いて鞄の方へ向かい、財布から五千円を取り出す。
そして今度は、葉月と動きの確認の話をしている恋夜の方へ走り、何の前触れも無く後ろからぎゅむ、と顔を摘まんだ。
「イトゥ、にゃんだよ!」
頬をぐりぐりされている恋夜は、上手く話せないながら急な暴力に反抗する。
そんな恋夜に、逸人は少しばかり黒い笑みで囁いた。
「今リッコにおつかい頼んだから、お前荷物持ち。それと……お前、試合が終わった後、なんて理由でうちのリッコ悩ませてるんなら、お兄ちゃん、根性焼きしちゃうよ?」
逸人の脅しにも近い言葉に恐怖を覚え背筋を伸ばした恋夜は、恐怖しつつ、律子が自分のせいで上の空だということを悟る。
「……へ?でも、練習」
突拍子もないことを言い出した逸人にぽかん、としながらオロオロする律子だが、逸人はその律子を置いて鞄の方へ向かい、財布から五千円を取り出す。
そして今度は、葉月と動きの確認の話をしている恋夜の方へ走り、何の前触れも無く後ろからぎゅむ、と顔を摘まんだ。
「イトゥ、にゃんだよ!」
頬をぐりぐりされている恋夜は、上手く話せないながら急な暴力に反抗する。
そんな恋夜に、逸人は少しばかり黒い笑みで囁いた。
「今リッコにおつかい頼んだから、お前荷物持ち。それと……お前、試合が終わった後、なんて理由でうちのリッコ悩ませてるんなら、お兄ちゃん、根性焼きしちゃうよ?」
逸人の脅しにも近い言葉に恐怖を覚え背筋を伸ばした恋夜は、恐怖しつつ、律子が自分のせいで上の空だということを悟る。