【完】籠球ロマンティック
恋夜は律子を、亭主関白の頑固親父のようなムッとした顔で、真剣に見つめている。
「えっと、な……?束縛ってのは、あんたのこれからの時間、どんな良い男が現れても惹かれるの禁止、とか。どんなに信用出来る奴が現れても、俺を一番に信用して欲しい、とか、そういうことで」
「うん」
「誰かを好きになって、信頼することってそういうこと、だろ?だって、気持ちを自分に一番に向けてもらうんだし。別に男友達作るなとか遊ぶなとか、そういう束縛じゃなくて……」
律子に少し上擦った声で、いつもより早口で言葉を並べて行く恋夜。
その言葉の意味は、ずっと悩んでいた律子に頼りないながら答えをくれるものばかり。
「つまり、人生最大の束縛をさせては貰えないだろうか……ってお願いなんだけど、どうかな?」
『好き』『愛してる』『付き合おう』……そんな言葉では伝わらない『信頼』『大切』を詰め込もうとしたその言葉。
「えっと、な……?束縛ってのは、あんたのこれからの時間、どんな良い男が現れても惹かれるの禁止、とか。どんなに信用出来る奴が現れても、俺を一番に信用して欲しい、とか、そういうことで」
「うん」
「誰かを好きになって、信頼することってそういうこと、だろ?だって、気持ちを自分に一番に向けてもらうんだし。別に男友達作るなとか遊ぶなとか、そういう束縛じゃなくて……」
律子に少し上擦った声で、いつもより早口で言葉を並べて行く恋夜。
その言葉の意味は、ずっと悩んでいた律子に頼りないながら答えをくれるものばかり。
「つまり、人生最大の束縛をさせては貰えないだろうか……ってお願いなんだけど、どうかな?」
『好き』『愛してる』『付き合おう』……そんな言葉では伝わらない『信頼』『大切』を詰め込もうとしたその言葉。