【完】籠球ロマンティック
「あの時、勝ったのにちっとも楽しくなくてね、チームの皆と口論になったんだけど、あそこに現れたリッコ、ヒーローみたいだった」
「あー、あれには俺も驚いた。リッコ、迷いなくあの険悪なムードの集団に走ってく我が妹、カッコ良かったぜ?」
そのことを思い出しているのか、ハーシーとイツは、楽しそうに、そして温かな表情で笑い出す。
そんな二人にリッコは『何よ』と口を尖らせて、照れ隠しのように口に麦茶を運んだ。
「嬉しかったなぁ。リッコが『貴方達、どうして一番巧い人を上手に使えないのよ?私なら、この小さい人をイキイキさせられる、絶対によ!』って言ってくれた。……ホント、その通りになったよ」
リッコは、その当時からリッコらしく、強かったんだ。
怖いもの知らずで、欲しいプレイヤーにも敵にも臆することがない。
そんなリッコに信じてついて行った俺達だから、きっと楽しくバスケが出来る。
強い場所にいたあの頃よりも、自由に、輝いた世界にいることが出来る。
「あー、あれには俺も驚いた。リッコ、迷いなくあの険悪なムードの集団に走ってく我が妹、カッコ良かったぜ?」
そのことを思い出しているのか、ハーシーとイツは、楽しそうに、そして温かな表情で笑い出す。
そんな二人にリッコは『何よ』と口を尖らせて、照れ隠しのように口に麦茶を運んだ。
「嬉しかったなぁ。リッコが『貴方達、どうして一番巧い人を上手に使えないのよ?私なら、この小さい人をイキイキさせられる、絶対によ!』って言ってくれた。……ホント、その通りになったよ」
リッコは、その当時からリッコらしく、強かったんだ。
怖いもの知らずで、欲しいプレイヤーにも敵にも臆することがない。
そんなリッコに信じてついて行った俺達だから、きっと楽しくバスケが出来る。
強い場所にいたあの頃よりも、自由に、輝いた世界にいることが出来る。