【完】籠球ロマンティック
その長い舌が、ぺろり、と甘美なキャンディを味わうように唇を舐める。


俺が知ってる中で一番の美形。非の打ち所が無い程に整ったマカロンのその仕草は、男の俺でもぞく、と背筋に電流が走るくらいに美しい。そう思えた。


それを確認し、俺はハーシーと反対側の左のラインに沿い、ゴールへマークを降りきるように走り出す。


右側のハーシーが、足首をうねらせ直角に動きマークを完全に外すと、好プレイヤーであるムネヒロは、ハーシーへのパスを予測して良いコースに入り込む。


……この動きが、リッコの予想通りであるとも知らずに。


リッコは人差し指を唇に添え、きっとキスしたらどこまでも柔らかく、ずっと味わいたいだろうその唇で、甘やかな投げキスを飛ばした。
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