【完】籠球ロマンティック
「バーカ、そりゃ、あっちで一緒に戦ってるリーダーに言ってやれ」


そう返すと、マカロンは小さく頷きその手をリッコの方へ向ける。


そうすると、リッコは答えるようにピースした手をつき出す。


「……じゃん、けん。負けた」


その一連の動きに、何ともまぁ、マカロンらしい言葉で締めくくりディフェンスへと走る姿に、妙な頼もしささえ感じてしまった。


「レン、お見舞いしてやろう」


「おう。ハーシーパイセン、一番動けんのあんただし、しくったらフォロー頼むよ」


ディフェンスに走る通り様に俺の背中をバシッと叩いていったハーシーに、俺も答え、ふーっと中屈みになって息を整えた。


大丈夫。最初の一発で勢いはついたんだ。一本、必ず弾いてやる。
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