【完】籠球ロマンティック
レイアップの練習をダラダラと済ませ、俺達は十分間のミニゲームへ。


合同で体育をしている八組の連中は、驚くことにバスケ部員の固まったクラス。


クラスごとに三チームに別れた俺達のメンバーは、運動神経高い連中と、俺と佳那汰チーム。


俺達に対峙するのは、バスケ部ばかり固まった五人のチームだ。


「バスケ部相手とか勝ち目無くねー!?つまんな」


なんて他の奴等は言っているし、佳那汰はそもそも体育にやる気無いし、俺も全力尽くす気無いし。


っていうか、うちの高校は弱小みたいだし、正直……辞めて一年の今でも、俺一人で勝ててしまいそうなくらいだ。


整列して、適当なジャンプボールで始まった同級生がちんたらと審判をし、体育教師がストップウォッチで時間を測る、ふざけたつまらない糞みたいな時間が始まった。
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