【完】籠球ロマンティック
「おっつー!いつも席取りごくろーさん!」
誰も近付かなかった佳那汰達の席に、突如として無遠慮な声が響き、ガタ、と音を立てて恋夜の隣が埋まる。
「別に席取ってねーし。俺達と相席したがるのなんかあんた等くらいなんだよ」
恋夜はそれを気にすることなくハンバーグを食べ進め、恋夜の隣に座った少女……皇律子もまた、ニッコリと笑みを浮かべて塩鮭定食に箸をつける。
「レン、派手、怖い。座りにくい」
「おいコラ待てやマカロン。あんたも充分派手だし。眉毛と耳と舌にピアス開けといて何言ってんだ」
そして、いつの間にか、音も気配も立てずにさも当たり前のように佳那汰の隣に座っていた、マカロンこと間壁論理が、言葉というよりは単語を並べて言い放つ。
確かに論理は派手であるが、その色素の薄い端整な顔立ちと、無表情無口だが柔かなオーラを纏っているせいか、この学校内でわりと人気であることを、佳那汰は知っていた。
この間もクラスの女子達が『間壁先輩ってカッコいいよねぇ』と、恋夜にマシュマロをねじ込んでいる光景を見ながらうっとりとし、頬を溶かしていたくらいだ。
誰も近付かなかった佳那汰達の席に、突如として無遠慮な声が響き、ガタ、と音を立てて恋夜の隣が埋まる。
「別に席取ってねーし。俺達と相席したがるのなんかあんた等くらいなんだよ」
恋夜はそれを気にすることなくハンバーグを食べ進め、恋夜の隣に座った少女……皇律子もまた、ニッコリと笑みを浮かべて塩鮭定食に箸をつける。
「レン、派手、怖い。座りにくい」
「おいコラ待てやマカロン。あんたも充分派手だし。眉毛と耳と舌にピアス開けといて何言ってんだ」
そして、いつの間にか、音も気配も立てずにさも当たり前のように佳那汰の隣に座っていた、マカロンこと間壁論理が、言葉というよりは単語を並べて言い放つ。
確かに論理は派手であるが、その色素の薄い端整な顔立ちと、無表情無口だが柔かなオーラを纏っているせいか、この学校内でわりと人気であることを、佳那汰は知っていた。
この間もクラスの女子達が『間壁先輩ってカッコいいよねぇ』と、恋夜にマシュマロをねじ込んでいる光景を見ながらうっとりとし、頬を溶かしていたくらいだ。