【短】可愛い弟は実は可愛くありませんでした!?
すれ違う想い
美野里side
「・・・私だって、好きだよ。」
私のはじめての告白は真っ暗な部屋に消えていった。
最近、実乃流の様子がおかしかった原因が分かった気がする。
いきなり“俺”って言い出すし、キスしてくるし・・・
もう、分かんないよ。
好きでも・・・どんなに好きでも、この気持ちは隠さなきゃいけない。
辛いよ。
ねぇ・・・お父さん、お母さん。
私はどうすればいいの?
なんで、実乃流と双子に産んでしまったの?
なんで・・・
「こんなにも、実乃流が・・・好きなの・・・・?」
視界が滲む。
私はしばらく静かに泣いていた。