【短】可愛い弟は実は可愛くありませんでした!?
実乃流side
きっと今日から俺たちは目を合わせない生活を送るだろう。
その証拠に、美野里が起こしに来ない。
というか、もう家にいない。
俺は一人リビングに向かった。
少し狭いと思っていたリビングがやけに広く感じる。
「・・・ご飯は作ってくれるんだ。」
テーブルの上にのっている一人分の朝食と弁当に俺は微笑んだ。
トースト、スクランブルエッグ、サラダ、タコさんウインナー、ヨーグルト、バランスの取れたいつもの朝食。
俺は思いっきりトーストにかぶりついた。
美野里がいない朝。
口に詰め込んだ朝食は、なんの味もしなかった。