【短】可愛い弟は実は可愛くありませんでした!?
「・・・ん・・きゃ・・!」
実乃流が耳を舐めてきた。
生ぬるい温度に体全体が包まれてるみたい・・・。
「実乃・・流!・・・離し、てっ・・・。」
耳にあったぬくもりが私の唇を包んだ。
初めての感覚。
何度も何度も角度を変えて包まれる。
心も体も溶けちゃいそう・・・。
“兄弟でこんなこと許されない”
そう頭の中で分かっていても、実乃流の体温を求めてしまう私がいる。
ダメだ・・・。
これ以上触れたら、私・・・・・。
自然と涙があふれてくる。
「っっ、ごめん!!・・・なにやってんだよ、俺は。」
実乃流が顔を背けて落ち込んでいる。
「もう、いいよ。・・学校いこ?」
私は実乃流に右手を差し出した。