【短】可愛い弟は実は可愛くありませんでした!?

実乃流は何も言わずに私の右手に自分の左手を重ねた。


「じゃあ、いこうか!」


私は実乃流を引いて学校に向かった。


学校までの15分間、私たちは一言も発しなかった。



それが不思議と嫌じゃなくて、逆に心地の良いものだった。





だって、つないだ手から実乃流の暖かさが伝わってきたから・・・・。





私の求めていた、暖かさが--------。





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