イジワル上司に恋をして
*
「いらっしゃいませ」
開店して間もなく、サロンの方に女性がやってきた。
こんなに早くに打ち合わせなのかな? でも一人みたいだし……。
「あれ? あの人、今日の花嫁さんじゃないですかねー」
「え? そうなの?」
隣を気にしてるわたしに気付いたのか、品出ししていた美優ちゃんがひょこっと現れて言った。
「はい。昨日来てて、スタッフさんがそんな話してましたから」
「へぇ……でも、ちょっと早くない?」
「ですねー。なにかあったのかなぁ」
二人でガラス越しに隣のサロンへ視線を送っていると、対応していた香耶さんと不意に目が合った。
美優ちゃんはその視線でパッとその場から離れ、品出しをまた始めた。
わたしはレジにいるだけだから、逃げようがない。
あからさまに視線を逸らすことも出来なくて、ごまかすように香耶さんに笑顔を向けると香耶さんがこちらに向かってきた。
興味本位で見てたから、なんか言われるのかな?! どうしよう!
そう思ってるうちに、香耶さんはわたしの目の前までやってきて……。
ドキドキと何をいわれるのか香耶さんの顔を窺うと、困ったように眉を少し下げて手を合わした。
「いらっしゃいませ」
開店して間もなく、サロンの方に女性がやってきた。
こんなに早くに打ち合わせなのかな? でも一人みたいだし……。
「あれ? あの人、今日の花嫁さんじゃないですかねー」
「え? そうなの?」
隣を気にしてるわたしに気付いたのか、品出ししていた美優ちゃんがひょこっと現れて言った。
「はい。昨日来てて、スタッフさんがそんな話してましたから」
「へぇ……でも、ちょっと早くない?」
「ですねー。なにかあったのかなぁ」
二人でガラス越しに隣のサロンへ視線を送っていると、対応していた香耶さんと不意に目が合った。
美優ちゃんはその視線でパッとその場から離れ、品出しをまた始めた。
わたしはレジにいるだけだから、逃げようがない。
あからさまに視線を逸らすことも出来なくて、ごまかすように香耶さんに笑顔を向けると香耶さんがこちらに向かってきた。
興味本位で見てたから、なんか言われるのかな?! どうしよう!
そう思ってるうちに、香耶さんはわたしの目の前までやってきて……。
ドキドキと何をいわれるのか香耶さんの顔を窺うと、困ったように眉を少し下げて手を合わした。