幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



だんだん視界が滲んでいく。


なんか泣きそうだった。


気を抜いたら…涙がこぼれそうだった。



「みのり?どうした?」


下を向いたままのあたしを、ユリが覗き込むように見ようとする。



もう…やだ。

何で泣きそうになってんの?

おかしいよあたし…

こんな顔、見られたくない。



もう…ここにはいたくない。

< 111 / 349 >

この作品をシェア

pagetop