幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
モヤモヤした気持ちのまま、一日が過ぎていく。
でも今日は金曜日。
土日は学校が休みだから今日話せないままだと月曜までは会うことはできない。
日曜日はバイトが休みだし、久しぶりにみのりと遊んであの話の続きもゆっくり聞こうと思っていた。
だからやっぱり…このままは嫌だ。
「ねえねえ、サッカー好き?」
「サッカー?やらねえけど観るのは好きかな!」
「俺ら野球派だったからな〜」
放課後の帰り道。
みのりがいない代わりのようにいつの間にか岡崎さんは私達と毎日一緒に帰るようになっていて。
「そうなんだ?お姉ちゃんにサッカーのチケット貰ったんだけど…四枚あるんだ。行かない?」
前を走る涼とハルに笑顔でそう聞いている。