幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
寝転んだまま、ボーッと天井を見つめる。
すると、すぐに携帯が音を鳴らした。
【ちょっと話があるんだ。ふたりだけで話したいからユリちゃん達には内緒で】
メールの内容を確認した俺は、どうしてユリとハルには内緒なのかと疑問に思ったけど。
【オッケー!分かった!じゃあ、とりあえずまた明日!】
岡崎に、そう返信した。
内緒…かぁ…。
何なんだ?
もしかして、岡崎までユリと何かあったのか?
そんなことをぼんやりと考えていると、ふとみのりのことが頭に浮かんだ。
あいつ、まだユリと仲直りしてないんだよな。
つーか、もう高校生だぞ?
ケンカするほど仲が良いとは言うけど…高校生になってまで何日も引きずるようなケンカはするなっつーの。
「はぁっ…」
やっと体を起こした俺は、顔を洗って服を着替えると、ダイニングテーブルに置かれていた飯をさっさと食ってすぐに家を出た。