幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
ユリと話そうと思っても、いつも近くには岡崎さんがいるようになっていた。
あたしといるよりも、岡崎さんと一緒にいることが増えていくような気がしていた。
だからあの時、嫌だと思った。
岡崎さんも一緒に帰ろうって言われた時…どうしても嫌だと思ってしまった。
そのことを、あたしはユリに全て話した。
「もうっ!そんなこと思ってたの?岡崎さんはただのクラスメイトじゃん。みのりは私の親友でしょ?」
「うん…」
「って…まぁ私もヤキモチ妬いてたから同じか!」
ユリはそう言うと、ふふっと笑って。
「やっぱり私の親友はみのりだけだよ」
優しい声でそう言ってくれた。