幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
その瞬間、ドキッとして。
だけど、キュッと痛んだ胸。
昔からずっと見ていた涼の笑った顔。
ずっと知っている見慣れた顔。
それなのに…
一瞬目が合っただけで、すぐに目をそらしてしまった。
どうしてだろう。
何で涼に…ドキドキしてるんだろう。
もしかしてあたし…涼のこと…
好きなのかもしれない…なんてね。
あるわけないよね。
前を向いた涼にホッとして、また目の前にある背中を見つめた。
幼なじみだもん。
ただの…幼なじみだもんね。
あるわけない。絶対に。