幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
話って何なんだろう。
どうしてふたりなんだろう。
変な緊張感を感じながら、駐輪場まで並んで歩いていた。
「あのねっ…涼くん」
だけど、突然そう言って立ち止まった岡崎は俺が視線を向けると真っ直ぐに俺の目を見つめた。
「ん?どした?」
目が合ったまま、そう聞いた。
「うん……あのね、私…涼くんのこと…好きなんだ」
一瞬、思考回路がストップした。
好き?
岡崎が…俺を?
「えっ、あの…その…」
こういう時、何て言えばいいんだろう。
それが分からなくて…言葉が出て来ない。
「だから…私と付き合ってほしいんだ」
岡崎は俺をジッと見つめていた。
今にも泣きそうな、そんな顔で。