幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
「全然おいしそうな顔してねえじゃん」
ぷぷっと笑いながらあたしを見る涼。
はぁ?……あんたの分まで食べさせられたからだし。
ぷいっと目を逸らすと、涼はケラケラ笑って。
「食いたくなきゃ食わなきゃいいのに」
そう言ってハンバーグをオーバーなくらいおいしそうな顔で頬張った。
本当子供みたい。
「そうなの?駅前も変わってきたわよね〜」
「でも便利になるし良かったよね」
食べ終わると、テーブルに運ばれてきたコーヒーを飲みながらお母さん達は世間話に花を咲かせてて。
あたしと涼はジュースを飲みながらそれぞれ携帯を触り、画面を見つめていた。