幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
自分自身に驚いた。
そして岡崎も、驚いた顔で俺を見ていた。
「ごめん、俺…」
「…ううん、ごめん私の方こそ」
岡崎は今にも泣きそうな目をしていた。
そんな姿を見て、本当に悪いことをしたとひどく反省した。
「じゃ、また明日な」
「うん…バイバイ」
ぎこちない空気のまま岡崎を送り、ひとりになった帰り道。
「はぁっ…」
そしたらまたため息がこぼれてきて。
「…ちっ、訳わかんねーよ…」
舌打ちをつくと、ボソッと独り言をつぶやいた。