幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



以前とは全く違うようになった。


行きも帰りもずっと一緒だったのに…

休み時間や昼休みだって一緒にいたはずなのに。


みのりとの距離がどんどん離れていっているような気がした。


ずっと近くにいたのに、何だか遠ざかっていくような、そんな気がした。



だけど岡崎がいるから…みのりに前みたいに接することが出来ないんだ。


岡崎は、あまりにもみのりの存在を気にし過ぎている。

だから…ヤキモチを焼かれるのは正直面倒だし嫌だし。


面倒なことは出来るだけ避けたいってのが本音っていうか。


それに…

みのりとあいつ、真鍋の距離が見ているとどんどん近付いていってるみたいだけど。


俺、あいつキライだし。


だから…このままでいいんだ。


ハルやユリみたいにあいつと仲良くなる気はないし。


このままで…それでいい。


自分自身に言い聞かせるように過ごしていた日々。


だけど何でだろう。


みのりと真鍋のことが…いつも頭から離れなくなっていった。



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