幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
シーンとした部屋。
暑苦しくて窓を開け、すぐに扇風機をつけた。
ブーン…と小さく聞こえる扇風機の音。
それを聞きながらベッドにゴロンと寝転がった。
何だよ…みんなしてみのりみのりって。
頭の中に浮かんできても必死で考えないようにしているのに、それを周りが邪魔する。
俺だって思ってたよ。
今年はそこまで焼けてないな、とか。
ずっとそばにいた幼なじみでも、離れだすと…どんどん離れてくんだな、とか。
俺だって思ってたよ。
分かってんだよ。
だから…もうほっといてくれないか。
幼なじみだから、とか。
そういうの…もうやめようぜ。