幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
「あははっ、マジでー⁉︎」
「マジだって、超ウケるでしょ」
笑い声が響く賑やかな教室。
朝からいくつもの輪ができていて、周りを見渡しながらぼんやりと頬杖をついた。
そして…
ハルと私に言ってたの。みのりが事故にあったのは俺のせいだってーーー。
さっきのユリの言葉を思い出して、あたしはため息をついた。
何で涼…そんなこと…。
ボーッと前を見つめながら考えていた。
…その時だった。
なんとなく視線を感じ、その先に視線をうつした。
それは、左側の斜め前の席だった。
そして、偶然なのかその席に座っていた男子と目と目が合って。
あたしは思わずサッと目を逸らした。