幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜



「あははっ、マジでー⁉︎」

「マジだって、超ウケるでしょ」



笑い声が響く賑やかな教室。

朝からいくつもの輪ができていて、周りを見渡しながらぼんやりと頬杖をついた。



そして…


ハルと私に言ってたの。みのりが事故にあったのは俺のせいだってーーー。


さっきのユリの言葉を思い出して、あたしはため息をついた。


何で涼…そんなこと…。



ボーッと前を見つめながら考えていた。

…その時だった。


なんとなく視線を感じ、その先に視線をうつした。


それは、左側の斜め前の席だった。


そして、偶然なのかその席に座っていた男子と目と目が合って。


あたしは思わずサッと目を逸らした。

< 39 / 349 >

この作品をシェア

pagetop