幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
「おはよー隼人」
だけどその時。
あたし達の間に割り込むように一人の女子が立ってきて。
「おー、アリサ。おは」
座ったままの真鍋が見上げながらそう言うと。
「恥ずかしがりやの隼人が女子に声かけるなんて珍しいじゃん」
そう言って真鍋を見下ろしていた。
そして…クルッとこっちを振り返ってきたと思ったら、ニコッとあたしに笑顔を見せて。
「私は大井川アリサ。よろしくね」
先に私に自己紹介をしてくれた。
「私は立花みのりです、よろしくね」
だから私も自己紹介をして、ペコッと軽く頭を下げると。
「私の名字長いでしょー?アリサでいいからね」
「あっ…うん。私も。みのりでいいよ」
「オッケー!みのりね!」
アリサちゃんは、そう言ってまた優しそうな顔でニコッと笑ってくれた。