幼なじみ〜近くて遠い恋の距離〜
「うん。もう怒ってないよ。ただ…本当にユリは大事な友達だからさ」
「分かってるって、みのりの言いたいことは」
「うん…」
ユリが落ち込んだり悩んだりする姿は見たくない。
大事な友達だから、ユリにはいつも笑っててほしいんだーーー。
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小学校三年生の夏休み、あたしが事故にあって一ヶ月ほど入院していた時、ユリは毎日のように病院に遊びにきてくれた。
宿題を一緒にしたり、トランプをしたり。
骨折して歩けないあたしが飽きないように、毎日新しい遊びを思いついて持ってきてくれた。
本当にほとんど毎日だった。
田舎のおばあちゃんの家に遊びに行った4日間以外、ほぼ毎日ユリはあたしに会いに来てくれた。
それだけでも嬉しかったのに…